そろそろ数秘術また書き始める予定です。

chap.1-2 占いって何をすることなんでしょうね?

それでね。続きですが。タロットで未来を読むってのがどういう理屈か、占う側はある程度分かってなきゃいけないと思うのです。まあ他の誰かに説明する場面では、なかなか端的には言いづらいんですけど。それは私もよっく分かります、やっぱ説明しづらいもん。時間かかるし。ただそんな説明とは別に、占うあなたが半信半疑じゃ当たるもんも当たらないわけなんですよ。それがタロットの仕組みの一部。もっとヒント言うと、タロットを疑ってかかっている「場」はタロットの当たる「未来」に繋がっていないんですね。

時間の話なんです。ちょっと難しくなるから、ついてきてね。

時間は小学校の算数で習います。1秒とか1分とか。で、時間の単位は長さです。ここではまあ時空とか事象とか難しい話はしません。それはまた別の機会に。ただあなたの頭の中で、時間を二つに分けて考えてほしいのです。一つは「絶対時間」ね。これはわかるでしょう。今が午後0時なら日本全国午後0時。あなたの一秒は別の誰かの一秒と、長さもなにも変わりません、みんな一緒。で、もう一つの時間。「体感時間」です。誰かを待っている一時間はゲームに夢中な一時間よりはるかに長いわけです。社長の訓示を聞いてる五分が堪え難いほど長く感じる人もいれば、同じ五分で「もう終わっちゃったの!」って時もあるのです、詳しくは書きませんが。
で、この体感時間なのですが長さだけじゃないんですね。同じ五分でもある人には苦しくて、別の誰かは気にならない五分もあります。自分にとってはやたら嬉しい一時間も、周りの人には普通の一時間だったりするわけです。つまり体感時間には絶対時間にない「性質」とか「性格」とかがあるわけですね。

じゃあ、占いって何をすることなんでしょうね。もうお分かりですね。占いってのはこの「体感時間」を調べる作業なんですよ。特に時間の性格を。明日が楽しい時間になるのか苦しい時間になるのか、いつがあなたの記念すべき時間になるのか、そして何が起こるのか。この「何が起こるのか」ってところが占い師の読みどころなんです。目の前の相手の体感時間の流れに乗せてカードを切って並べて読み解くのです。これがタロットの醍醐味、そして仕組み。で、もちろんのこと体感時間ってのは一人に一つ。わかります? ハエでもジャンガリアンでも人間でも、一つの生命に一つずつ体感時間はあるのです。命の数だけね。

だから言ってんだよお前には関係ねえって。当たるとか当たんないとかじゃなくって今占っているこの人の占いはお前には関係ないの。占いに馴染んで生きてる人の人生に横から茶々を入れてくるんじゃねえよ。と。言いたいわけです。闇雲に噛み付いてくる輩には。

まあ世間には悪徳な商売するやつも居るからなんでしょうが、そんなのどんな職種も一緒よ? 妙なやつも中には居るのは占い師だけじゃないわけで、それが義憤なのかなんなのか知らんけど「だったらオレを当ててみろホラホラ」とか肩で風切って前に出てくるやつにはね、昔は意地になってカード切って当ててみせた時期もあったんですが、もうやめました。面倒だしカードが可哀想なので。見せ物じゃないので。ねえ。
どうもカテゴリで振り分けがあるようなので私も自分のアプリをエンタメに登録してますが、自分ではこれっぽっちもエンタメとは思っちゃいないんですよ、占いは。初心者の頃は数人で気のあった仲間が集まってワイワイ遊ぶのもカードのあり方としてはアリなんですが、上に書いたように本来占いとは、世界で一つだけのその人だけの時間と向き合うマンツーマンな、プライベートなものなんですね。大事なものなんです。なんだか話が重くなってジャンガリアンもドキドキ。でも続きます。

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