魔術師のカード。
数字「1」数秘「1」。
生命の木では愚者と逆相、
序数的に隠者と陰陽。
正位置のポジティブ:知識/技術/能力/企画/問題解決
正位置のネガティブ:打算/屁理屈
逆位置のポジティブ:慎重/冷静
逆位置のネガティブ:不足/不備/未熟
始まりの2「因果(いんが)」
運命の3つの始まり方の二つ目は「因果」。原因と結果です。その始まりを守護するのが魔術師。この運命は始まるのではなく「意志を持って始める運命」です。ですから運命には意味があります。求めるべき結果が最初にあるのです。現状において「不満」や「未達成」なものがあるから、人が運命を始めようとしているのです。
求められるのは自分らしさとか、そんなんじゃなく、あくまで運命から成果を得るための能力、知識、技術。過去に裏打ちされた経験。時に運命をランディングさせるための計算。
賢くなければいけない。だから愚者とは逆相です。自由ではいけない。周到に準備し、計画し、環境と周囲の人間に配慮しなければいけない。理論武装も必要で、それに見合う実践も必要。魔術師に求められるのは人間的魅力ではなく(その理知的態度に他者が魅力を感じる事はまた別の話で)、問題を解決し成果を得るための初歩的な知識や技術です。これが足りないと逆位置になるし、時には感情を切り捨てて論理的行動に徹しないといけない。
…なのですが。しょせんこの世は人の情感で動いてまして、魔術師がそのルーチンでそこまで読み切れるかどうか。彼はまだ、若いのです。