そろそろ数秘術また書き始める予定です。

chap.1-8 験担ぎとかジンクスとか

特別占いじゃなくったって、それに近いことやってる人って世の中にはいっぱいいるんですね。お守りだってミサンガだってパワーストーンだって、数珠でも蛇革の財布でも何でも。結構不安定な立場にある経営者とか自営の人ほど、そういう験担ぎやジンクスには敏感です。それはね、最初からその人の人生に馴染んでいるわけじゃないんです。そういう験担ぎをして早々に劇的に効果があるってわけじゃない。でもそれを過去に行なって、継続して、実際に良いことがあったりした人々の積み重ねが「素材」として向こう側にあるのですよ。効果はまずそのモノ自体にあるわけです。それが使っているうちに、身に付けているうちに、だんだんと自分の人生に馴染んでいくのです。なければならないものになっていく。そんな感じ。

こういうの「法力」って言うんですね。

ルールの力、なのです。あなたがあなたの人生にルールを加える。こういうことをやっていたら良いことが起こる、こういうことすると悪いことが起こる。そんな運命のルール。するとそのルールに従って良いことや悪いことが寄ってくるようになる。紐づけられてね。すると読めるようになるのです。潮目が分かるようになる。日常の偶然が、未来を知らせるように寄るようになるのです。
「そんな日常の偶然にまで気を使う人生なんてまっぴらごめんだね」って生き方もアリです、何度も言うようにそれは自由。だから強制もしないし。でも偶然を気にするのも交通標識を気にするのも一緒よ? かえって信号機と一緒で便利だったりするわけで、運命の青信号なら前に進んで赤信号なら一旦止まってみるといいわけですよ。少なくとも自分は偶然を気にするおかげでずいぶん運命から助けられた経験があります。プラシーボ効果とか言うんだろうねちょっとモノ知ってる人なら。あれいつから言うようになったんだろうか、プラシーボなの当たり前じゃん自分ルールなんだからとか思ってるんだけど。

法力の中で一番強いのは、その人の名前と誕生日です。これは一生その人を縛るからね。一生変わらないものだから。女の人は結婚で姓が変わるけど、自分はその姓が本人に根付くの10年はかかると踏んでますので。で、その次が人相や手相、次がクセや習慣とか。つまりその人の人生と長く寄り添えば寄り添うもののほど、強くその人にルール付けをするわけです。
だからあなたがタロットを活用したければ、できるだけそれと触れあう頻度を上げることです。疲れない程度にね。別にいいんですよ「これはタロットで決めても良いけどこちらは自分で決めたい」って棲み分けがあっても。それも自分で決めたルールなので。

私はね、別に占いやらまじないごとを馬鹿になんかしてないんです。昔、本を書いたときは「占い師のくせに占いを馬鹿にしてる」とか某掲示板で叩かれたりしたらしいけど。古くから使われている占術や魔術は、それを駆使してきた人々の過去の蓄積としてこの世界にあるのです。でもそれを早々に自分のものに出来るなんて思わないでね、って書いたつもりなんだけどね。だからいきなり妄信的に信じるってスタンスも、こんなもん効果ないプラシーボだよって斜に構えるスタンスもなんだかなーと思うのです。だから肯定派否定派両方敵に回すことになるんだよねー。辛いわチクショー。

やっぱまず馴染ませないと。あなただけの人生と。そのツールを。それからですそれから。

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