そろそろ数秘術また書き始める予定です。

世界

21world-f

世界のカード。
数字「21」数秘「3」。
生命の木では節制と連結。
数秘的に女帝にやや連結。

正位置と逆位置の共通:完了/完成/到達/回帰

正位置の意味:満足
逆位置の意味:不満

この世界は誰のものであったのか

読みづらいよね。審判と世界の二枚のアルカナの関係は。まあ簡単に言いますと審判のアルカナは「あなたにとって運命が終わる」という意味で、世界のアルカナは「全ての参加者にとって運命が終わる」という意味です。そして大アルカナの中で世界のカードだけが正逆を取らない。少なくとも私は取りません。
じつは世界のアルカナって、本当にシンプルな二つのことだけを教えてくれるカードなのです。一つは完全に運命が終了しました、完成しました、もう変化しません。ってこと。そしてもう一つの残酷な回答。

今回の運命。
あなたが主役だったのか脇役だったのか。

喰われたってことです逆位置ならば。誰かの運命のコマだったということです。別に驚くことじゃありません誰でも人生の中じゃ自分自身が主人公で、ということはあなたに関わるすべての人はシナリオ的に脇役と位置づけして日頃は誰でも過ごしているのです無意識的に。ところが人は誰でも主人公なんて歌のフレーズじゃあるまいし甘い甘い、私たちが共有するどんな小さな世界でも主役と脇役の振り分けはなされるわけで、その主導権を取るチャンスは行く路のそこかしこに準備されていたはずなのです。それを最後まで見過ごしてくれば世界は逆位置で終わる。と。
もちろん鑑定の現場でそんなことお客さんには言えないので、このアルカナが逆で出たら頭の中フル回転ですよ「じゃあ主人公は誰だったのだ?」と考えつつリーディングを再構築していかなきゃいけない。冷や汗ものです世界の逆位置は。

それが他者の運命を観ていてね。親兄弟であっても、それが他者であるならね。自分が脇役なのも別に構いはしないのですが。自分の運命や状況を観ていてじつは駒の一つだった、下手したらエキストラだったなんてのは結構ショックな話なのです。だから口が裂けても言わないそんなことは。皆さんも言っちゃダメだよ「あー運命が誰かに喰われてますね」なんて。

どこかで書いたね。正義のアルカナでしたか。お互い様なのです、それはよくあることなのです。運命は混ざる、人生は混ざる、時間は混ざるのです。混ざって弱い方が溶けるのです。そして時には相手に利用されるのです栄養素のように。それはもう仕方がないカフェオレのコーヒーと牛乳の比率みたいなものです。メインがどっちなのかはその時々の強さで決まるのだから。
それぞれの運命のサイクルが短いのは幸いです。脇役の時間をまた取り返すことも出来るので。人によっちゃ、ずっと世界が逆位置から逃げられない人もいるけどね。

正位置なら。順当なアドバイスを。しかし逆位置なら。より強いアドバイスを。霊的に、精神的に、今一度強くあれと。運命を取り返せ、喰い返せと心に念じながら。そんなアドバイスを与えるのが良いでしょうね。ただ今回の不満はもはや順着、次を考えるべきでしょう。

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