そろそろ数秘術また書き始める予定です。

姓名数 数秘3「相星」

人間関係最重視のキャラクター

数秘3を意味する相星は、理想主義の仁星と現実主義の従星を中和するネットワーク型の性格を有した星です。リーダーという意味を「人をまとめる、人を集める」という意味合いに捉えるなら、相星は非常にリーダー気質を備えた星で、人脈を作るのが上手く、また人と繋がりやすい愛嬌やユーモア、少々の尖った気質の相手でも受け入れる柔軟性も備えています。実際人脈を重視する日本型の経営土壌では数秘3の経営者というのは非常に多く見られます。環境や人間関係に即して自分の能力や個性を適応させる「多能工」的側面もあり、技術や趣味も多岐に渡るのが相星のキャラクターです。

キャッツアイ・アイデンティティー

相星のキャラクターは女帝の持つ「生育」、吊るされた男の持つ「変容」の能力を有しています。この二つの能力はどちらも他者ありきの能力で、前者が自分や相手の長所を混合して成長させる能力、後者は自分や相手の欠点を混合して昇華させる能力です。いわゆる人間関係、人と人との化学反応に関して相星は極めて特化した能力を持ち、最終的に世界のアルカナが持つ「世界構築」の能力で集団を一つの場に仕上げてしまいます。こういった能力ゆえに経営陣に多く見られる相星なのでしょうが、一連のこういった能力を発現する際に自分自身の長所短所やキャラクター、時にはポリシーすらも変容するのが相星の特徴です。
相星はつき合う相手や所属する集団の性質によって、柔軟に自らのペルソナを造り出すことができます。まるで役者のように様々な役をその場に合わせて行なうことができる相星の長所は、しかし時に昔の彼を知る人間が見たら意外に感じ、時に驚き、そして時に不信を持たれたり裏切られたと感じる人も出てくるかもしれません。
通常の人が持っている「人間は変わらない」という感覚は、相星の人間にはあまり通用しません。その人の本質はともかく、少なくとも外面に関して「変わらない」ことは相星の人間にとって「努力が足りない」ことを意味し、環境に適応して柔軟に変わっていくことこそ、相星にとっての人間の成長だからです。相星の人間は、それがよい見本と感じたら即座に吸収し、模倣します。ですので流行にも敏感で、また先人の美学や行動様式にも影響を受けやすい性質があります。しかしその柔軟性こそが、リーダー気質を備えた相星の大きな欠点でもあります。

相星の適性

彼は非常に環境適応力に優れ、人間関係もスマートで相手に合わせる場の読み方も優れているのですが、そのくるくると変わる指針や主張ゆえに追随するものの不安と不信を生んでしまいます。つまり一本びしっと通った筋道、生き方が他者から見えないのです。特に強い人生哲学を有するプライドの高い人間にとって、相星の生き方は単に処世術に秀でた姑息な生き方に見えてしまい、強く反発したり卑下したりする場面もあります。逆に相星の人間から見れば、環境に順応せず自分を固持し場に馴染まない人間は身勝手で怠惰に写りますので、この両者は水と油で決して和解することはありません。それぞれが生き方の否定に繋がっていますので、こういう相手を相星の人間は強烈に拒否したり敵視したりします。その結果、相星のリーダーは他の星を持つリーダーと多くはぶつかることになります。
まあそうは言っても、相星はペルソナの変容に秀でていますので、大抵の人間とは上手くつき合う愛嬌があるのが普通です。人間に関わる仕事はおおむね優秀にこなし、接客、営業、サービス業などに向きます。またパフォーマンスを必要とする芸能やアートの適性もあります。逆に苦手とするのは人に見えない、人と関わらない孤独な仕事でしょう。

相星の嗜好

人間関係は柔軟で孤独を嫌い、気に入った相手とのパーソナルスペースが極めて近くなります。押しに弱く流されやすく、ただ一度嫌った相手への嫌悪感は相当なものです。愛憎どちらにもブレが激しいのが特徴です。

相星の種類

★1−2または2−1「FalconeriStyle」
相星には珍しい自己完結型のキャラ。態度は飄々としていますが礼儀や規範に厳しい一面もあり、フォーマルとプライベートの差が激しいタイプです。見えない部分は努力家。多趣味でセンスもいいですが仁、従、相それぞれが持っている意見の辛辣さが目立つタイプ。

★3−9または9−3「NitroGlycerin」
極めて相星らしい根っからの騒動屋。相性の良い環境ではとても明るく賑やかで非常に器用に物事もこなしますが、人物の好き嫌いが激しく喧嘩では一歩も引かない激情型です。使いどころによって劇的に作用が変化する取扱注意人物です。

★4−8または8−4「Archelon」
構成が偶数気質なのでやや相星の気は弱くなり、ヒトの好き嫌いはあまり表には出しませんが、あまり人を欺くのが上手でないので、そこかしこで本音がぽろぽろ見えてしまう憎めないタイプ。人間関係では、やや貧乏くじを引くことが多いです。

★5−7または7−5「AngeredMagi」
仮面の奥から滲み出る感情。あまり怒らせない方が良いキャラです。非常に起伏に富んだ感情を持ち合わせておきながら、それをなかなかはっきりと言葉にしません。強烈に態度で表すタイプなので、険悪な空気になってしまうと半端ないプレッシャーをかけてきます。

★6−6「SolidNimbus」
調星の気が強く、過度な身内意識や派閥意識が強く出るタイプです。自分を慕う人間には非常に優しく寛容で、しかし敵対者への排除意識は尋常ではありません。ドラマチックな人間関係を好むあまり不穏な状況を自ら造り出すことも。

★11−1または1−11「SaintMatthias」
相星に殉星の気が混ざり込んだ、共依存的な性格が出てくるタイプです。相手を守ろうとする意識と相手に頼ろうとする意識がどちらも高く、上手くはまれば優れたパートナーになりますが、時に人間関係が非常に重くなりがちです。

★22−8または8−22「Satyros」
「Archelon」のダークサイド版。とにかく本心を隠すのが下手なタイプで、好意や悪意も相手にはっきりと分かってしまうサトラレ体質です。正直者とはちょっと違って言葉では隠すので、そこが気になる相手には拒否され、気にならない相手には愛嬌として受け入れられるでしょう。

まとめ

相星を語る上で外せないのが、その言葉の使い方です。相星はおしゃべりが好きで、その言葉に機転が利いています。人間関係重視型の第一星である相星は、人との関係がまず「ドラマチック」であるべきなのです。だからまるで日常の会話が演劇の台本のように、良く言えば感情に富んでいて、悪く言えば大袈裟です。愛を語る場面では、楽しい会話の場面では、相星の気質は遺憾なく発揮され音楽のようにリズミカルな言葉で場を紡ぎ出すでしょう。しかし一旦これが険悪な場面になると。端から見ている分にはそれもまた喜劇的なのですが、当事者にとっては罵詈雑言は嵐のようかもしれません。
それほど感情豊かな言葉を発する相星なので、意外と自分の感情を自身の言葉で増幅しているきらいもあります。ですので怒っている時は言うほど怒ってないケースもあり、悲しんでいる時は言うほど悲しんでいないケースもあります。そして愛していると言う時は・・・言うほど、どうなんでしょうか。本人に聞いてみてください。

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